3/24の礼拝説教から

マタイによる福音書10章16~25節
イエス様は人々の飼い主のいない羊のように弱り果てている姿を憐れまれました。これからイエス様が遣わす弟子たちは、イエス様の憐みの心を携えて行きます。しかしそこで待っているのは狼のような人々に出会うと言われます。本当の飼い主を迎えなければ滅びてしまう羊であるのに、そのことに気づかず、やって来る羊飼いを噛み裂こうとする狼のような人々の中に遣わすのだと言われます。そこで主の憐みを携え、平和を告げるために「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」と言われました。これは、師であり主人である主イエスの歩みに倣いなさいということです。神の言葉に生きる賢さと、神の御心に従う素直さをもって、主イエスはお働きをなさいました。この主イエスのお姿に倣うことが大事なことです。それでも危険を感じたら、「逃げて行きなさい」と教えられます。狼たちの敵意はイエス様に向けられています。やがてこの敵意がイエス様を十字架にかけます。しかし十字架の上でイエス様は赦しを祈られ、飼い主のいない羊のような私たちを救ってくださいました。この主イエスの愛を信じ、お働きに倣うのが弟子なのです。弟子を追い詰め滅ぼすことは御心ではありません。救いをもたらすのは神さまであることを信じて、私たちは為すべきことを為し、後を神さまに託す素直さをもって次の町へと平和を告げに出ていくのです。全部の町を回りきらないうちに、逃げ出した街にもイエス様の救いが訪れるから、心配しないで逃げなさいと言われるのです。

2019年04月08日