6/2の創立記念礼拝説教から

創立記念礼拝
ローマの信徒への手紙10章14~17節
「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです」(17節)。創立69周年を記念する礼拝に与えられた御言葉です。この箇所の原文には、「始まる」という言葉はありません。「信仰は聞くこと、キリストの言葉を」という文章です。西荻教会は69年の歴史を歩んできました。教会の歴史は礼拝の歴史です。69年間絶えず礼拝を守ってきました。それは、69年間、キリストの言葉をいただき、聞き続けてきた信仰があり続けたということです。人が集まれば、つまずきが見えることがあります。振り返れば失敗と思えることもあります。克服しがたい課題も引き継いでいます。しかし、どんなときにもキリストはこの教会に言葉を与えてくださいました。このキリストの言葉を教会はどんな時も聞き続けてきました。「信仰は聞くこと、キリストの言葉を」、です。ですから、この教会に信仰の絶えたことはなかったということです。教会の歴史は100年であろうと、1000年であろうと、逆に1年の短い教会であろうと、キリストの言葉を聞くことにおいて違いはありません。また、「その声は全地に響き渡り、その言葉は世界の果てにまで及ぶ」ものです。キリストの言葉を聞く信仰者は、キリストの言葉を携えて世界を満たす者です。キリストの言葉を伝える、「良い知らせを伝える者」です。キリストの言葉をこれからも聞き続け、キリストの言葉を運ぶ者としてのつとめを果たしていきましょう。

2019年06月10日