6/9のペンテコステ礼拝説教から

使徒言行録1章6~11節
ペンテコステは日本語で「聖霊降臨日」と言います。聖霊なる神が降り、私たちと共におられ働かれる時代の始まっていることを記念する日です。聖霊は父・子・聖霊の三位一体なる神です。聖霊が降るとは「神は我々と共におられる」という出来事そのものです。昇天される前にイエス様は聖霊を受ける時に力を得ると約束されました。その力とはどんな力でしょうか。不信仰な人を怯えさせる海を割る奇跡でしょうか、あるいは罪人を裁く雷でしょうか。そうではありません。神が救い主イエス様の十字架によって示された最も大きな力は、罪人を救うために独り子を与え、死の滅びから復活させた勝利の力、すなわち絶大な愛の力です。聖霊は私たちにキリストに倣う愛の力を与えてくださいます。これこそ死に勝利した力です。愛は自然なものではありません。キリスト者が愛に生きようとするときに、それは聖霊なる神と共に生き、聖霊なる神の絶えざる助けをいただいて生きることに他なりません。聖霊は愛に生きるために、私たちに神の言葉を悟らせてくださいます。主イエスの言葉を与えてくださいます。そこに信仰が与えられます。聖霊の与えてくださる愛と御言葉に信仰を養われ、キリスト者はイエス様を証しする者となります。その生きる姿がイエス様を示すことになります。そこに教会の歴史がはじまりました。ですからペンテコステは「教会の誕生日」と呼ばれます。私たちとも聖霊なる神は共におられ、働かれています。

2019年06月24日