6/30のオープンチャーチ礼拝説教から

使徒言行録4章12節
「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」この名とは、救い主イエス・キリストのことです。私たちは、イエス様を宣べ伝えます。それも十字架にかかって死んだ方、そして復活された方として伝えます。それを伝道と呼びます。他にもいろいろ救いを得る手段はあるけれども、イエス様を信じるのも一つの手段です、というのではないのです。伝道はイエス様以外では救いは得られない、という断言を伴う確信をお伝えするのです。この断言は、キリスト教徒が自分たちを絶対化し、他の信仰の人々をとんでもない迷信に捕われていると軽蔑したり、攻撃することを許すものではありません。「わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」という断言は、「どの宗教がいいか」という話ではなく、私の人生を本当に支え導くものは何か、ということです。その支えと導きは、私の中にある自分の力や理論や信念や信仰心といった何か、私が自分のものとして獲得し主張する経歴や功績や称賛にあるのでしょうか。あるいは家族や友人や仲間、国にあるのでしょうか。そうではない、とペトロは断言するのです。十字架にかかって私たちのために死んでくださり、復活されたイエス様がおられる、という神さまが実現してくださった救いの業、その事実だけが唯一の救いの根拠だと語っているのです。

2019年07月17日